日本選手権 レースレポート

10/06 (日) 

 第25回日本トライアスロン選手権(2019/東京・台場)に出場。


2年ぶり2回目の出場。本格的にトライアスロンを始めた時から

この大会で20位以内に入ることを目標に活動をしています。


エリート事情に詳しくない方のために少し説明すると

この日本選手権は別名「お台場」と呼ばれていて

ショートのエリートレースを主戦場とする選手にとっては特別なレースと位置付けている人が多い。

その理由の一つはジャパンランキングに入るような強い選手が全員出場するから。


僕が今季出場してきたアジアカップ高松大会や大阪城大会はもちろん日本のトップ選手も出るのだが

こちらはよりハイレベルなワールドカップや他の国で開催されているコンチネンタルカップというポイントを獲得できる大会に分散することもあり

「全員出場」というのはこの「お台場」のみといってもいいだろう。


それだけに今現在、日本国内で何位の実力なのかがはっきりする。


2年前はスイムの出遅れからバイク周回の半分くらいのところで先頭に追いつかれ

LAPというリタイヤで終わっていた。

終わった時は初めての「周回遅れ」という現実が受け止められず、虚しかった。


そこからとにかく「スイム」に重点を置き、トレーニングしていき

今年はその成果を発揮することができた。

7月のアジアカップ高松でいい感触を掴み、8月の日本選手権近畿予選では絶不調でありながらも最低限の位置で泳ぐことができ

9月の大阪城、国体とレース毎に力をつけることができ

昨年までよりも2つ上のパックでスイムアップできるまでになった。


お台場でも自信を持って挑むことができたのは成長である。


結果的にはバイクのラスト4周のところで転倒、落車してしまい

最終周で先頭との差でLAP、DNFになってしまったが

やってきた過程は間違いじゃなかったので、悔しさというよりも

応援してくれている方々に快調にランパートを走る姿を見せられなかった残念さが残った。


ということで、また来年「お台場」に挑もうと思った。

納得のいくまで辞められなさそうだ!


今回のリザルトはこちら。

それではレース詳細を。


ここ数年のお台場は雨が多い・・・

今回も小雨の降る肌寒い中、45番目に呼ばれて入場していく。



お台場のみ使用されるBGMに、高揚感に包まれながらも程よい緊張感の中

ビーチからスタート。


第3ブイを超えて、泳力で差が開く中、前との5mの差がなかなか埋められず

でもここで離れるとダメだと言い聞かせ粘りに粘る。

案の定1周目でビーチに1度上がると、少し前には大きな集団。

後ろも少しいるようだが、ここは前を追おうと必死に食らいつく。


周りには誰もいないので自分の泳ぎに集中しながら

集団泳をしている前の選手がブイで少しもたつくタイミングで近づいていく・・

結局、ラスト50mほどで追いつくことができたのでシンプルな泳力はだいぶ下であっただろう。

スイムアップは40位(59名出場)であったが15秒前は23位集団なのでここに密集している。

そのメンバーには400mのタイムが自分よりも20秒上の選手も少なくない。

スイムはうまくいった。


バイクの乗り出しは苦手な場面で、ここで遅れてしまう。

ここは次の課題。


後ろの集団に吸収され、前からも千切れたメンバーも多く、段々と大きなパックとなっていく。

35位集団といったところか。





7月から乗り出したNEW BIKEのCEEPO MAMBA-Rはディスクブレーキのため

雨天でもしっかりとブレーキングができる。

目の前でコーナーで曲がりきれず

フェンスに激突する選手を横目にヒヤッとする場面はなく、レースを進めていく。


しかし、その瞬間が自分にも待ち受けていた・・・


場所はバイクの4周目、台場駅の左コーナー前。

ローテーションが少しうまくいかず、3人が抜け出す場面。

先頭を引いたあとだったので通常であれば下がりきってから

先頭交代に加わる右側の列に移るのだが、中切れしていたので

追いかけようと右側にポジションを移そうしたところ

後続が現れて、その選手の後輪に自分の前輪が当たり、転倒してしまう。


この集団がLAPされない最終集団というのは薄々感じていたので

少し焦りもあったかもしれない。後ろを確認せずに動いた自分が悪かったと思う。


集団内でのポジション取りは経験あるのみだと感じたのでこの辺りはレースに出ていくしかない。


LIVE中継にバッチリ激写されてしまった・・


その後は軽症だったようで、すぐに立ち上がり、ひとりで進めていくも

後ろの集団は2分強ほど開いていたのかラスト2周で合流するも先頭とは6分差。

ここで虚しくも審判に止められLAPとなる。



今年のメインレースはここで終わった。


東京オリンピック出場を目標にやってきて3年目。

スイムで第1集団に入らないとそれはまず叶わない。

正直なところ、厳しいことは実感していたのでお台場やショートのエリートレースで戦うのは今年で終わりにしようと考えていた。


でもこんな形では終われない。

せめてもの完走はしたかった・・・


自分の気持ちもまた変わるかもしれないが

この「お台場」で満足するまでは、もう少し挑みたい。

アジアカップでのポイントも取ってみたいしね。


最後に・・・

現地まで応援に来てくださった方々、本当にありがとうございました。

残念なレースになってしまったけど

観ていて「興奮した」と言ってくれて

それが僕のまた続けれる理由になります。


トライアスロンとは関係ない人、友達たちがたくさん来てくれたのが本当嬉しかった。

また、来年、いい姿を、

いいランニングを魅せたいと思ってます。



さあ、2週間後は今年のラストレース

「IRONMAN マレーシア」

準備なんて全くしてないよ〜。笑

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